ニシン漁全盛期の息吹を感じる!道の駅 おびら鰊番屋とは?

小平町の道の駅 おびら鰊番屋を紹介します。目の前に広がる日本海の絶景を楽しみながら、かつての「鰊番屋」をイメージした建物内で過ごすことのできる道の駅です。小平町の主要な観光スポット「旧花田家番屋」にも、忘れずに立ち寄っておきましょう。

海に近い場所にある道の駅! 道の駅 おびら鰊番屋へのアクセス方法は?

日本海の景観を望みながら札幌~稚内間を進む「オロロンライン」上には、北から南まで7つの道の駅が設けられています。札幌から稚内までおよそ350キロの道のりは、普通に進んでも6時間ほどかかる長丁場です。その間に何度か休憩をはさめるよう、道の駅が数多く設置されているのです。

そんなオロロンライン上で最初に登場する道の駅が、この「道の駅 おびら鰊番屋」です。こちらの道の駅がある小平町は、留萌市の北に位置している人口3,000人程度の小さな町です。

かつてニシン漁で巨万の富を築いた小平町ですが、ニシンが獲れなくなった1960年ごろから急速に町の規模が縮小し、頼みの綱であった炭鉱事業も衰退を余儀なくされたことで基幹産業を失ってしまいました。現在では、細々と漁業や農業が営まれている町となっています。

おびら鰊番屋の入り口にあるニシンのレリーフ。かつて富をもたらしたニシンは1960年ごろを境にぱったりと獲れなくなり、町の衰退がはじまるきっかけとなってしまいました。

ニシンと人とのかかわりを伝え続ける場所! 道の駅 おびら鰊番屋とは?

道の駅 おびら鰊番屋は、1996年に道の駅として登録されたスポットです。2015年4月にはリニューアルオープンを果たし、小平町の人々とニシンとのかかわりを後世に伝え続けるための施設として生まれ変わりました。

道の駅は主に3つの施設で構成されており、特産品販売コーナーなどの設けられた観光交流センター、レストランなどが入居している食材供給施設、そしてニシンと人々とのかかわりを伝える施設である「重要文化財 旧花田家番屋」があります。

おびら鰊番屋は特に海に近い立地となっていることもあり、日本海の素晴らしい景色を眺めるだけでも存分に良い時間を過ごすことができます。夕刻には、海に沈みゆく夕日の様子もはっきり見ることができるでしょう。また、海辺の駐車スペースには戦後すぐに発生したサハリンからの引揚者を乗せた船が旧ソ連軍の砲撃によって遭難した「三船遭難事件」の慰霊碑も建てられています。

道の駅 おびら鰊番屋外観。ニシン漁で栄えた場所であることを示す「にしん街道」の看板が立っています。

観光交流センター外観。鰊番屋を模した建物です。

入り口にある巨大な看板。「ヤン衆」とは、ニシン漁のために東北などから出稼ぎに来ている労働者のことであり、当初は差別的な意味合いも含まれていた言葉でした。当時の労働者はこの差別的なニュアンスに奮起し、あえて自分たちを「ヤン衆」と自称することで誇りを高めていったのです。

センター内には、実際に使われていた大漁旗が所狭しと飾られています。

海産物を中心に、小平町の特産品が並べられています。

ニシンが獲れなくなって以降、小平町の漁業は衰退の一途をたどりましたが、ホタテやサケなどの海産物によって基幹産業として細々とではありますが持続しています。

小平町では農産物の生産も盛んです。道の駅にも新鮮な野菜が並びます。

小平町のゆるキャラ「おびまる」です。小平町の特産品であるホタテを持っています。

観光交流センターは屋根が非常に高く、開放的な雰囲気を持った施設です。

壁には、小平町の漁業の歴史がつづられています。

道の駅の前には、日本海が広がります。晴れた日の眺めは最高です。

どこまでも広がる海は、美しくきらめきます。

夕刻には、陽が沈んでいきます。サンセットタイムもロマンチックです。

海が見える場所には、「三船遭難慰霊碑」が建てられています。

戦後すぐの混乱期に起こった悲しい事件を風化させないための慰霊碑です。

晴れた日の道の駅外観。

旧花田家番屋で、ニシンと人の歩みを深く学ぼう!

道の駅施設の奥に建っている重要文化財 旧花田家番屋は、小平町とニシンとの歩みをより詳細に伝える施設です。実際に鰊番屋として利用されていた建物を修復したこちらの施設は、ニシン漁の全盛期の様子を子細に伝える場所となっています。

最盛期には200人以上の「ヤン衆」が暮らしていたこの番屋は、ニシン漁と小平町の栄枯盛衰を克明に映し出す施設です。ヤン衆たちの息吹を感じながら、ニシン漁の歴史を学んでみてはいかがでしょうか。

旧花田家番屋の案内看板。町の一大事業として、修復工事が行われました。

迫力ある木造の建物は、全盛期に多数のヤン衆たちを抱えていた凄みを今に伝え続けています。

入り口の前に立つ銅像。ニシン漁では陸で作業を行う女性たちの活躍も見逃せないものでした。

実際にニシン漁や陸での作業で使われていた道具が数多く展示されています。

小平町の歴史は、ニシン漁の栄枯盛衰と共に歩んだものです。

木材などの運搬には、馬が活躍しました。

ニシン漁の方法が、図を用いて詳細に解説されています。

小平町だけでなく、北海道のニシン漁の歴史を詳細に学ぶこともできます。

ニシン漁に出た船の復元模型も展示されています。

木造の巨大な建物の内部は屋根が高く、ヤン衆たちを200人以上抱えていたころの名残を存分に感じることができます。

道の駅 おびら鰊番屋のまとめ

道の駅 おびら鰊番屋は、海のすぐ近くに建てられた巨大な観光スポットです。3つの違ったコンセプトの施設を楽しみながら、小平町の歴史、そしてニシン漁の歴史を学ぶことができます。晴れた日の海の眺めは格別であり、どこまでも広がる日本海の絶好のロケーションを楽しみながらひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。

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Ichiro

Ichiro

北海道を旅するライター。北海道内道の駅完全制覇を2017年に達成。北海道内で行ったことがないのはえりも岬のみという自称「北海道マイスター」。

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