さまざまな特色が!オロロンライン・豊富・サロベツを紹介!

オロロンラインをドライブしていると、一瞬で過ぎ去ってしまう幌延町。沿線には、オトンルイ風力発電所以外に主要な施設は見当たりません。この町を過ぎた先にある豊富町の、ディープな自然スポット「サロベツ」は必見です。国内で絶滅危惧種に指定されている魚や鳥など、様々な生物たちが生活しています。

オロロンラインにおいて、幌延町通過は一瞬の出来事!?

前回から「道道106号線」を北上し続けているオロロンライン。沿線に位置しているほとんどの自治体や集落にとってオロロンラインは欠かせない存在ですが、唯一「幌延(ほろのべ)町」のみは沿線からかなり離れたところに中心街があり、さらに沿線に集落もないことから、沿線にあるにもかかわらず、オロロンラインとの関わりが非常に希薄な町となっています。

幌延町の施設でオロロンライン沿線にあるものは、前回紹介した「オトンルイ風力発電所」以外には存在しませんし、幌延町の行政区内も車で10分程度で通過してしまうほどです。


前回紹介したこの「オトンルイ風力発電所」以外に、幌延町の主要な施設は見当たりません。

まさにディープな自然スポット!「サロベツ」とは?

幌延町を過ぎて道道106号線をさらに北上していくと、案内板が見えてきます。


看板によると道道106号線からいったん出て右折すると、7キロ程度で「サロベツ」へ出ることができるようです。

「サロベツ」とは、豊富(とよとみ)町にある原野のことを指します。21世紀の今もなお、手つかずの自然が多く残っている、非常にディープな自然の楽園です。「パンケ沼」「ペンケ沼」という二つの沼を中心として、周辺にはほとんど手つかずの緑が広がっており、野生動物や虫たちを育んでいます。

ワシやハヤブサ、エゾフクロウなどの鳥類や、エゾリス、エゾモモンガ、エゾシカなどの動物たち、さらには国内では絶滅危惧種に指定されているイトウなどの魚類など、様々な生物が息づいている場所です。


先ほどの看板のところで曲がってからしばらくは、また真っ直ぐな道が続いていきます。


まさに「原野」と呼ぶにふさわしい、手つかずの草原が広がっています。


荒涼とした自然の中にひっそりとたたずむ、「サロベツ湿原センター」です。


案内図も非常にざっくり。手つかずの場所が多くなっています。

サロベツのさらに先には豊富町中心街が!

サロベツからさらに6キロほど東へ進んだ場所には、豊富町の中心街が広がっています。稚内市のすぐ下に位置する豊富町は、人口およそ4,000人ほどの小さくてのどかな町です。戦前より炭鉱が町の主要産業となっており、ピーク時には10,000人程度の人口を抱えていました。しかし、ほかの多くの炭鉱都市と同様、炭鉱事業の衰退以降は町の活気も失われ、過疎化が進んでしまいました。

しかし、炭鉱事業は「豊富温泉」という副産物を生み出し、炭鉱事業の衰退以降は町の中心産業が観光事業へと移り変わっていきました。現在では年間におよそ30万人もの観光客が訪れる「隠れ観光都市」となっており、豊富温泉が「日本最北の温泉郷」ということもあって、観光シーズンには賑わいを見せています。

豊かな鉱山資源から生まれた豊富温泉は、「油風呂」と呼ばれるほどにお湯の色が濃く、源泉では衣服に黒い色がついて取れなくなってしまうことでも有名です。多くの温泉施設では加水やろ過を行うことでお湯の色を若干薄めていますが、それでも黒々と輝く温泉の色は、初めて見た人にとっては衝撃的なものでしょう。


JR豊富駅。炭鉱都市時代を思わせるようなレトロな駅舎が印象的です。


駅舎の隣では、かつて実際に利用されていた客車が保存・展示されています。


駅構内は比較的広く、観光シーズンを中心に利用客は少なくありません。


旭川方面への線路。


稚内方面への線路。2面2線のシンプルな構造です。


見ているこちらが爽快感を覚えるようなサロベツの看板が印象的です。


駅前には大きな町の案内図もあり、名所が分かりやすく案内されています。


駅前通りの様子。観光シーズンではなかったため、閑散とした印象でした。


日本最北の温泉郷・豊富温泉。小さめの温泉宿が数軒建ち並んでいます。


温泉とともに、天然ガスの採掘もおこなわれています。


中心施設である、豊富温泉ふれあいセンター。

道道106号線へ戻ってからは、また絶景が続く

豊富町中心街までは約6キロ、豊富温泉は10キロ以上オロロンラインから離れているため、温泉でドライブの疲れを癒した後に、また道道106号線へ戻る必要があります。道道106号線はまたしばらく絶景の続くルートとなっており、晴れていれば利尻島や礼文島なども遠くに見ることができます。


やはり、どこまでも続いていくかのような真っ直ぐに伸びる道は爽快感があります。


空と海が混然一体となって私たちの目の前に現れるさまは、神々しさすら感じます。


遠くに、利尻島の島影がくっきりと見えました。


天気が良ければ、「利尻富士」の姿をよりはっきりと見ることができます。


サロベツを過ぎてからは、若干アップダウンが多くなります。このように、山あいから見える海の姿も素敵です。


連なる丘や山々の光景も素晴らしいです。


遠くにはノシャップ岬、そして宗谷岬の姿も見えてきました。

幌延町・豊富町・サロベツのまとめ

オロロンラインを走っていると、幌延町は一瞬で過ぎ去ってしまいます。しかし、オロロンラインは「サロベツ」へのアクセスや豊富町中心街における主要な交通網として、重要な役割を果たしています。自然にとっても人々の営みにとっても、やはり欠かすことのできない道路と言えるでしょう。
さらにオロロンラインを北上していき、次回は稚内市の手前に現れる謎の集落「抜海」まで、足を延ばしてみることにしましょう。

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Ichiro

Ichiro

北海道を旅するライター。北海道内道の駅完全制覇を2017年に達成。北海道内で行ったことがないのはえりも岬のみという自称「北海道マイスター」。

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