旧留萌本線のロマン!オロロンラインを進んで阿分駅へ!

オロロンライン上、留萌市にある阿分(あふん)駅周辺エリアを紹介します。2016年12月5日に廃線となった留萌本線・留萌~増毛間のひとつとなっていた駅です。筆者は廃線前に、駅舎を訪れることができました。

留萌本線に沿って北上するオロロンライン

前回の信砂駅では若干オロロンラインから逸れましたが、次の阿分駅へ向かう際には、また留萌本線沿いにオロロンラインを北上していくことになります。もちろん、窓外には美しい日本海の絶景が広がっています。


この美しい日本海と、留萌本線の線路とともに北上を続けます。


晴れた日の海の青さは、やはり息をのむようなものだと言えるでしょう。


広い海と青空、どこまでも続く道。晴れた日のオロロンラインのドライブやツーリングは、この上なく贅沢な時間です。


ぼんやりと空を眺めていて、スピードを出しすぎてしまわないように注意しましょうね。

前回の信砂駅からおよそ3キロ北上したところに、阿分駅はあります。果たして、阿分駅とはいったいどのような駅なのでしょうか。

廃線前の姿!留萌本線のローカル駅・阿分とは?

阿分駅は、箸別駅、朱文別駅、信砂駅と並んで1987年に開業した比較的新しい駅です。今回の廃線にともなって、30年に満たない短い期間で駅としての役目を終えてしまうことになりました。

開業当初にはすでにオロロンラインが整備されていたため、1992年の段階ですでに乗降客は1日14人程度とほとんどいない状況となっていました。30年近くの間ほとんど利用されることのないまま、阿分駅はその短い生涯を閉じることとなったのです。


さび付いた駅名表示板が、寂寥感をより煽ります。


阿分は小さな駅であり、ホームの長さも短いものとなっています。


留萌方面の線路。のどかな雰囲気があふれています。


時刻表。上下線ともに6本ずつの運行であり、利用者はほとんどいません。

阿分駅自体はほとんど使われていませんでしたが、駅周辺は小さな集落となっており、住んでいる人自体はある程度多くなっています。周辺には民家が建ち並んでおり、北海道とは思えないほど道幅が狭い小路が続くのが特徴です。


昔ながらの古びた木造住宅も数多く建っています。


北海道としては珍しく道幅が非常に狭いので、徐行運転を心がけましょう。


駅の目の前には小高い丘があり、登ることができます。


丘に登ると、遠くに日本海を望む開放的なロケーションが広がります。

阿分駅周辺スポット①:旧阿分小学校

北海道では、特に地方部で少子高齢化の嵐が吹き荒れています。夕張市、三笠市など、高齢化率(人口の中に65歳以上が占める割合)が50%近い自治体も珍しくないのが実情です。阿分が所属する増毛町もその例外ではなく、平成24年には高齢化率が39.4%に達しており、少子化が進行していっています。

そのような流れの中で、2015年には阿分小学校と別苅小学校、2016年には舎熊小学校が閉校となりました。現在、増毛町には市街地にある増毛小学校1校のみしか小学校がない状態となっています。

旧阿分小学校は、全道的に問題となっている少子高齢化のシンボル的な建物のひとつだと言えるでしょう。現在、閉校した校舎をどのように活用していくか、検討が行われています。


旧阿分小学校校舎。非常に立派な小学校であったことが分かります。


止まったままの時計が、哀愁を感じさせます。(撮影時間は午後1時過ぎでした)


目の前には大海原が広がっている素晴らしい環境の小学校です。何かの形で、ぜひとも校舎を活用していってほしいものです。


近くには阿分漁港もあります。


静かな雰囲気の漁港です。

阿分駅周辺スポット②:厳島神社と旧留萌佐賀家漁場

阿分駅からさらに少し北上したところには、小さな厳島神社があります。「大東亜戦戦勝祈願」という文言が印象的なこの神社は、海が見える素晴らしいロケーションが大きな特徴となっています。


目の前に海が広がるロケーションの神社です。


先人が残した重みのある文字が印象深いものとなっています。

また、神社のすぐ近くには「旧留萌佐賀家漁場」という、かつて阿分がニシン漁で栄えていた時代に建てられた漁場の拠点跡が保存されています。昭和期に日本海側の街を彩った、ニシン漁の栄枯盛衰を伝える貴重な建物のひとつです。


昭和期の北海道の日本海側において、ニシン漁は経済的な柱のひとつとなっていました。1960年ごろまでにはニシンが獲れなくなってしまい、ニシン漁で巨万の富を得ていた漁師たちは他の生業を探さなければなくなってしまいました。


普段は建物内に入ることはできませんが、毎年夏季の一部期間のみ、一般公開がなされています。


ニシン漁の栄枯盛衰を伝える、貴重な北海道遺産のひとつとなっています。

阿分駅のまとめ

廃線となった留萌本線の駅のひとつである阿分は、日本海を見つめながらゆったりとした時の流れを感じることのできる場所です。駅舎や周辺のスポットを含めてドライブ時やツーリング時に立ち寄れば、のんびりと贅沢な時間を過ごすことができるでしょう。
留萌本線の廃線区間も中盤あたりまでやってきました。次の駅「礼受」まで、オロロンラインをさらに北上していくことにしましょう。

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Ichiro

Ichiro

北海道を旅するライター。北海道内道の駅完全制覇を2017年に達成。北海道内で行ったことがないのはえりも岬のみという自称「北海道マイスター」。

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