211キロの果てに見たものは?室蘭本線・長万部駅を紹介!

室蘭本線の長万部駅を紹介します。211キロに渡って続いた室蘭本線の旅もいよいよ終点。終着駅・長万部駅に到着した時、待ち受けているものはいったい何なのでしょうか。長万部町の魅力あるスポットにも、ぜひとも立ち寄っておきましょう。

室蘭本線の旅もいよいよ完結!211キロを走破した先にあるものは?

総延長211キロちょうど。室蘭本線の長い長い旅路は、長万部(おしゃまんべ)町に入ってついに終着を迎えます。211キロというと、東京から浜松市付近まで行くほどの道のりであり、北海道のスケール感の一端を少し理解していただけるのではないでしょうか。

終着駅のある長万部町は、内浦湾に接している人口5,000人ほどの小さな町です。歴史的には「シャクシャインの戦い」においてシャクシャインが松前藩に屈した場所としても有名であり、北海道の開発が本格的に進められる契機となった場所となっています。

長万部町は、函館市と室蘭市・札幌市のおおよそ中間地点に位置していることから、交通や物流の点でも重要な役割を果たしています。また、雪の多い町としても有名です。

室蘭本線沿いの後半に位置する他の自治体と同様、長万部町も内浦湾に抱かれています。遠くに見えるのは、室蘭市の地球岬です。

遠くに見える白い影は、有珠山の山影です。海と山、室蘭本線を構成する大きな要素を眺めながら、終着駅へと向かっていきましょう。

終着の地では脱力系のゆるキャラが迎える?長万部駅とは?

室蘭本線の最後の駅である長万部駅は、長万部町の中心部に位置しています。室蘭本線以外に函館本線も乗り入れており、特急「北斗」「スーパー北斗」に乗ってこの駅まで来た場合には、そのまま函館まで走っていくことになります。

長万部駅は1987年に廃止された「瀬棚線」が通っていた駅でもあり、かつては3路線が交わる非常に重要な拠点となっていました。現在は乗り入れる路線が室蘭本線・函館本線の2路線になり、道路交通網も整備されたことからかつてほどの重要度はなくなりましたが、それでも拠点としての役割は変わることはありません。室蘭本線の最初の駅・岩見沢駅と同様、長万部駅も重要な拠点駅として役割を現在でも全うし続けているのです。

終着駅の外に1歩出ると、そこに待ち受けているのは長万部町のゆるキャラ「まんべくん」の顔はめでした。なんとも「ユルい」結末に、最初の駅から乗ってきた方は力が抜けてしまうことでしょう。

長万部駅外観。黄色の外壁と青い屋根が特徴的な、変わった配色をしている駅です。

長万部駅の入り口で訪れた人を出迎えてくれる「まんべくん」の顔はめ。絶妙なゆるさと力の抜け加減がクセになります。

駅構内の様子。乗り入れる路線数を考えると比較的手狭ではありますが、お土産物店なども充実しており機能的な駅となっています。

ホームへ向かう際には、この長い渡り廊下を歩いていくことになります。

跨線橋から見た室蘭方面の線路。遠くに、有珠山の山影がうっすらと見えます。

ホームの様子。かつて一大拠点であった名残を感じることができる場所です。

巨大な跨線橋は、緑がかった配色です。色づかいのセンスが独特な駅だと言えます。

ちょうど、函館行の特急「北斗」が停車していました。

時刻表。特急をはじめ、数多くの列車が発着します。

駅構内にあるお土産物店。ここでも、まんべくんが執拗に推されています。

商品一例。まんべくんクッションのユルさは素晴らしいものがあります。

駅前には、大きな長万部町のマップも設置されています。

長万部駅周辺スポット①:東京理科大学長万部キャンパス

長万部町は、北海道の自治体の中でも特に18歳から19歳までの人口比率が多いことで知られています。その最大の原因は、「東京理科大学」の1年次のキャンパスが長万部にあるためであり、東京理科大学の学生は1年次は必ずこのキャンパスで過ごさなければならないためです。

日本武道館で入学式を終えた新入生たちは、そのまま羽田空港から新千歳空港に飛ばされ、長万部の地まで連れて来られます。この地で工学の基礎を学び、翌年からは東京・葛飾キャンパスへ戻るのです。この一連の流れは「拉致」と呼ばれており、東京理科大学の中でも基礎工学部の学生にのみ行われるものとなっています。

東京理科大学長万部キャンパス。基礎工学部の学生はこの場所で、強制的に1年間を過ごさなければいけません。

キャンパス自体は緑が多く、非常に環境のよい場所となっています。

長万部駅周辺スポット②:ドライブインかなや

長万部駅から函館方面へ歩くことおよそ25分。国道沿いにある「ドライブインかなや」は、クオリティの高いかにめしをいただけるお店として有名です。敷地内は大きな駐車場も完備されており、休日には多くの観光客でにぎわう場所にもなっています。

この大きめの看板が目印のひとつです。

建物は大きく、観光客が数多く訪れても問題ない場所となっています。

店内はレストランと、カニ関連のものを中心としたお土産店で構成されています。かにめし以外にも、豊富なメニューが取り揃えられています。

奥の方にも座席があり、かなり大きなお店です。

かにめしには、味噌汁まで付いています。温かいご飯の上にカニをぎっしりと敷き詰めたかにめしは、並盛でも十分な量となっています。カニのうまみを感じながら、しいたけのアクセントも心地よく味わっていただきましょう。また、お土産用に駅弁も用意されています。

長万部駅のまとめ

長万部駅は、歴史的にも重要なターミナル駅としての役割を果たし続けてきた駅であり、現在でも札幌~函館間を中心とした交通と輸送の要所として機能し続けています。絶妙なゆるキャラ「まんべくん」をはじめ、様々な面で見どころの多い駅だと言えるでしょう。
室蘭本線の211キロの旅は、いかがだったでしょうか。海あり、山あり、平原あり、温泉ありと北海道を楽しむうえで欠かせないあらゆる要素が詰まったこの路線は、支線を含めて47もの個性あふれる駅を抱えています。すべてを一気に周ることはできなくとも、まずは自分で気になる駅、気に入った駅を見つけて、そこを起点にひとつずつ周ってみてはいかがでしょうか。

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むらはし

むらはし

北海道の鉄道に魅せられた平成世代。北海道に数多くある秘境駅、廃線間近の路線などを巡り、その素晴らしさを伝えたいと思っています。

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