炭鉱の時代をしのばせる小さな駅!室蘭本線・栗沢駅とは?

室蘭本線の栗沢駅を紹介します。幌向川の流れを見ながら進んでいくローカルな雰囲気の室蘭本線。古めかしい雰囲気の栗沢駅は、炭鉱が栄えていた時代をしのばせる駅でもあります。

幌向川が育む畑に抱かれながら、室蘭本線は進む

前回の志文駅から引き続いて、室蘭本線は畑が広がっているエリアを進んでいきます。岩見沢市街地から6キロほど離れただけにもかかわらず、周辺は農村地帯の様相を呈しており、民家の姿も数少ないエリアがしばらく続きます。

このような広々とした農村地帯の作物を育んでいるのが、岩見沢市内を流れている「幌向川」です。石狩川から分岐した夕張川からさらに分岐している幌向川は、岩見沢市の中央部を貫くように東西に流れており、周辺の農作物を育み続けています。

志文駅の南側を流れる幌向川。それほど大きな川ではありませんが、岩見沢産の農作物にとっては欠かすことのできない水源です。

幌向川は岩見沢市東部に位置する「幌向川ダム」に通じています。

旧栗沢町の中心駅!栗沢駅とは?

室蘭本線の3つ目の駅である栗沢駅は、2006年に岩見沢市に編入合併された「栗沢町」の中心駅として機能していました。栗沢町はかつて、「万字炭鉱」を抱えて栄えていた炭鉱の町でしたが、北海道内の多くの炭鉱で栄えた街と同様、炭鉱の閉山と共に町の経済が混迷し、人口流出も止まらなくなった結果、岩見沢市に編入されることとなったのです。

栗沢駅は旧栗沢町の中心駅であったこともあり、前回の志文駅に比べると比較的建物の多いエリアの一角に位置しています。しかし、駅周辺に限っては建物が少なく、やはりローカル線の雰囲気が息づいている駅だと言えるでしょう。

栗沢駅の外観はきれいに整備されており、ヨーロッパ風のおしゃれな外観が印象的です。

駅舎の内部もきれいで、ローカル線の駅としては考えられないほどに整備が行き届いています。

時刻表。やはり上下7本ずつ運行しています。

岩見沢方面の線路。

苫小牧・長万部方面の線路。

この駅も、駅舎を通らずにホームに行くことができます。

こちらの駅は現在1面しかホームがありませんが、炭鉱が栄えていた時代には2面3線を有する大きな規模の駅でした。ホームが2面あった時代に使われていた跨線橋がそのまま残されており、町が栄えていた時代を物語っています。

室蘭本線の炭鉱で栄えていた時代があった駅には、このようにホームが廃止された後も跨線橋だけが残されている駅が他にも存在しています。数多くの人々が行き交っていた時代を想い、実際に跨線橋を歩いてみるのもまた一興だと言えるでしょう。

古めかしい階段とさび付いた外観は、栗沢駅の歴史を存分に感じさせてくれます。

跨線橋から苫小牧・長万部方面を望む。周辺は住宅が点々としているエリアになっています。

岩見沢方面の展望。遠くには、岩見沢市街が広がっています。

かつてホームがあった場所に続いている跨線橋。現在はホームが撤去され、草地になっています。

跨線橋で駅の向こう側まで渡った先には、道が続いています。

跨線橋の向こう側にも住宅地が続いています。閑静な雰囲気の場所です。

駅に戻って駅の前の通りを少し進むと、旧栗沢町の中心街が広がっています。

岩見沢市に編入されて以降、人口流出に拍車がかかってしまった中心街ですが、昔ながらの商店などが残っており、おもむきのある地区になっています。

栗沢駅周辺スポット①:栗沢中央公園

栗沢駅から徒歩10分程度の場所にある「栗沢中央公園」は、旧栗沢町におけるスポーツやイベントなどの中心地となっていた公園です。栗沢町が岩見沢市に編入されてからも、地域の人々の憩いの場、そしてスポーツなどを楽しむ場として愛され続けています。

また公園の中央に位置しているステージでは、現在でもイベントなどが年間数回行われており、空知地方最大級のスケートボードパークである「栗沢スケートパーク」では、BMXの本格的なイベントが開催されるなど、多様なニーズに応えられる公園でもあります。

広々とした芝生も広がっており、家族で休日のひとときを過ごすのも良いでしょう。

公園の中央付近にある大きなステージでは、現在でも定期的にヒーローショーなどが行われており、子供たちの声で賑わいを見せます。

テニスコートと隣接したスケートボードパークは、空知地方最大級の大きさです。

トリッキーな設備が多く、初心者から中上級者まで楽しめる設定となっています。

無料で自由に使える点も、特筆すべきポイントです。

公園周辺には住宅が建ち並んでいます。

栗沢駅周辺スポット②:栗澤神社

栗沢中央公園の隣に位置している「栗澤神社」は、旧栗沢町の中心街からほど近い、栗沢町周辺エリアの健康や安全をつかさどっている神社です。境内の敷地はそれほど広くありませんが、そのぶん本殿にお参りがしやすく、日常に根付いた神社だと言えるでしょう。境内の木々は季節によって葉の色を変えるので、季節感を楽しみながら散策するのも良いですね。

栗澤神社入り口。「澤」の字が違うのもポイントです。

境内には「最上川」が走っており、幅の広い橋を渡って敷地内に入っていきます。

色づく木々の姿を見ながら、ゆったりと散策しましょう。

栗沢中央公園に戻る際にも、最上川を越えて戻ります。

栗沢駅のまとめ

栗沢駅は旧栗沢町の中心駅であり、人口が減った現在でもその役割を変えることはありません。利用客は少なくはなりましたが、綺麗な駅舎と歴史を感じさせるホームの様子、そして周辺スポットまでを含めた街の魅力は失われていないのです。
岩見沢市から南下して、室蘭本線は少しずつ次の町「栗山町」に近づいています。次は、栗山町の手前に位置する「栗丘駅」まで行ってみることにしましょう。

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むらはし

むらはし

北海道の鉄道に魅せられた平成世代。北海道に数多くある秘境駅、廃線間近の路線などを巡り、その素晴らしさを伝えたいと思っています。

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